水川あさみの主演ドラマ「笑うマトリョーシカ」(TBS系)で、櫻井翔演じる国会議員の有能な政務秘書官を好演している玉山鉄二(44)。毎回、ハラハラとさせられる裏切りの連続で注目度が高い同作だが、第6話では、ラスト10分での櫻井と玉山の息をのむやりとりと衝撃の展開に視聴者がクギ付けとなった。
「本作では、久々に“シュッとした”玉山さんが戻ってきたという意見が多く見受けられました。というのも、40歳を過ぎたあたりから玉山さんは“激太り”と指摘されはじめ、1月期に放送されたドラマ『さよならマエストロ』に出演した際は、メガネ姿のぽっちゃり感のある外見などもあって、『玉山鉄二と気づかなかった』『いつの間にかオジサンみたいになっていた』という声があったほど。あまりの太り具合に、中には特殊メークかと思った視聴者もいたようです。今回のドラマでは、30代の頃のような引き締まった体形に戻ったこともあり、さえないオジサンから、イケオジになったと喜ぶファンの声もありました」(テレビ情報誌の編集者)
1999年にドラマ「ナオミ」(フジテレビ系)で俳優デビューをした玉山。2001年に出演した「百獣戦隊ガオレンジャー」(テレビ朝日系)で一気に知名度を上げ、以降、数々のドラマや映画に出演してきた。14年に放送された連続テレビ小説「マッサン」(NHK)では、初の外国人女性ヒロインとなるシャーロット・ケイト・フォックスとW主演に抜擢された。当時30代だった玉山は、20代の役を演じるにあたり体を絞って撮影に臨んだが、「撮影が始まるとあまりの過酷さに、さらに痩せてしまいまして(笑)、トータルで10kg以上痩せました」(「ORICON NEWS」14年9月23日)と話していた。
「玉山さんは役作りを徹底するタイプなんでしょう。06年に公開された映画『手紙』では、弟の学費のために強盗殺人を犯してしまう兄という難しい役柄を演じたのですが、『本当に食べずに魂が薄くなっているような痩せ方をしなきゃいけない』と思い、とにかく食べずに15㎏以上体重を落としたといいます。体重の増減だけでなく、憑依したような演技もすばらしく、『Jimmyアホみたいなホンマの話』での明石家さんま役、『バカボンのパパよりバカなパパ』での赤塚不二夫役、映画『ルパン三世』での次元大介役と、実在の人物から2次元キャラまで実に幅広い役をこなし、各所で高評価を得ています。その評価は折り紙付きで、09年の映画『ハゲタカ』では、中国政府系ファンドの代表役を演じ、日本アカデミー優秀助演男優賞を受賞しています」(同)