■今の僕は拡声機のような存在

──本作は異なる正義同士がぶつかりあう物語でもあります。普段報道の分野でも活躍されるなか、「正義とは何か」という問いに直面することは?

(報道に携わりたいと思った)最初のきっかけはそれでした。9・11があって、事件を起こす側の動機、理由を知りたいと。正義の反対はまた別の正義っていう言葉があるように、それぞれにはそれぞれの正義があるでしょうから。

 ただ、今の僕は「news zero」ではいわば拡声機のような存在だと思っていて。被災地のことだったり、80年前の戦争のことだったり、人の痛み、つらさ、悲しみっていうのを自分が媒介となって多くの人に伝えていきたい。だから「正義とは何か」に向き合っているかというと、うーん、感じてはいるけど、今それを伝える立場にはないですかね。

 だけど一視聴者という立場では、心がけていることはある。やっぱり一つのものをトンッて置かれたときに、ある角度だけで見てしまったり、あるいは鵜呑(うの)みにしてしまったりしないように。情報がとにかく多い時代だから、受け取るときに気をつけないと、とは思っていますね。

──アクションなどハードな撮影シーンも多い本作ですが、出演が決まる前から継続的に筋トレに励んでいたそうですね。

 まあ広い意味でカッコよく言うと、常に体のコンディションを整えて、いい仕事をするためですけど、もうちょっと具体的に狭く言うと、「(1億3000万人の)SHOWチャンネル」にせよ、「(櫻井・有吉THE)夜会」にせよ、バラエティーで食べる機会がけっこう多いんですよ。

 そこで体のことを気にして食べないっていうのも嫌だし、やっぱりおいしくいただきたいし、ならそのぶん運動を増やそうっていうのがきっかけ。およそ10歳上で、20年近くの付き合いになる羽鳥(慎一)さんがそんな生活をしてるって聞いて、取り入れた感じですかね。

──筋トレのほかに、心身のメンテナンスで心がけていることは?

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