石橋静河

手取り14万円「代理母」の役を熱演

 石橋は7月2日に最終回を迎えたドラマ「燕は戻ってこない」(NHK)でも命について考えさせられる役柄を存在感たっぷりに演じている。こちらの作品は、「命は誰のものか」をテーマにした桐野夏生氏の同名小説をドラマ化。石橋が演じたのは地方から上京し、病院の事務員として働く女性だ。フルタイムで手取りは14万円前後、コンビニのカップ麺をイートインで食べることにぜいたくさを感じるほど収入が低いため、高額報酬が得られる代理母を引き受けるというストーリーだ。

「社会的関心が高まる生殖医療の光と影を描く同ドラマは、注目を集めました。石橋さんはこの役を受けるにあたり、記者会見で『オファーを受けるのに勇気がいった』と話していましたが、原作を読む前は演じきれるか不安があったそうです。大切なテーマをより多くの人にわかりやすく伝えていく役割がドラマやエンターテイメントにはあり、そういう意味で『参加する意義のある作品』だと思って心を決めたそうです。その言葉通り、石橋さんの演技は素晴らしかったですね。品があるのに、しっかりやさぐれ感も出ているといいますか、主人公の心の機微を高い演技力で見事に表現していました。視聴者のSNSでのコメントには、『近い将来きっと日本アカデミー賞主演女優賞とると思う』とベタぼめする声もありましたね」(同)

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