石橋静河

両親への反発もあった

 高い演技力が評価されてきた石橋だが、実は2世俳優だ。父親は石橋凌、母親は原田美枝子という超サラブレッド。ゆえに、かつては親の七光りならぬ、“十四光り”などとやゆされることもあった。

「石橋が注目度の高い作品に出ると、親の七光りだと指摘する声もあり、週刊誌の『応援したくない2世タレント』アンケートでは3位にランクインしたこともあります。しかし、親の力だけで数多くの仕事が決まるほど甘い世界ではありません。彼女の凛とした独特の存在感と表現力は、留学するほど力を入れていたクラシックバレエやコンテンポラリーダンスに原点があるのでしょう。留学中、必死にバレエに取り組むも、体形や骨格的な問題もあって、プロとして舞台に立つことが難しいと挫折を経験しています。その後、表現が自由なコンテンポラリーダンスにハマり、俳優への道を進むことになります。両親が俳優なので、最初は反発もあって役者になる気はなかったそうですが、自分の体を使って表現するという意味ではダンスと近いものを感じ、自然とお芝居の道を歩き始めたとインタビューで明かしていました」(映画ライター)

 2015年から女優としての活動をスタートし、2017年に初主演した映画「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」でブルーリボン賞新人賞など、数々の新人賞を受賞。2018年には連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK)で、主人公・鈴愛(永野芽衣)の幼なじみの妻役を好演。少ない登場ながら視聴者に強い印象を残した。2019年には「フォーブス ジャパン」の「世界を変える30歳未満の30人」にも選ばれ、「息するように役になりきれる『天性の表現者』」と絶賛されている。

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