スケートボード女子パーク決勝で大技が決まらず4位が確定した岡本碧優を他の選手たちが担ぎ上げる光景が感動を呼んだ(c)朝日新聞社
スケートボード女子パーク決勝で大技が決まらず4位が確定した岡本碧優を他の選手たちが担ぎ上げる光景が感動を呼んだ(c)朝日新聞社
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男子形で優勝を決め、正座して一礼する喜友名諒(c)朝日新聞社
男子形で優勝を決め、正座して一礼する喜友名諒(c)朝日新聞社

パリ五輪、29日(日本時間)、スケートボード男子ストリートで、堀米雄斗選手が逆転金メダルを獲得に沸いたが、30日は自転車BMXフリースタイル男子パークに東京五輪5位の中村輪夢が出場する。スケボーやBMXに注目が集まった東京五輪のときの記事を振り返る(「AERA dot.」2021年8月11日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

【写真】お辞儀がかっけぇ!「礼儀作法」で熱視線を集めた選手はこちら

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 無観客開催となったもののテレビで応援する人も多く、SNSなどでも盛り上がりを見せた東京五輪。特に今回新種目として採用されたスケートボードは、メダルラッシュや独特な解説で多くの注目を集めた。かねてから、五輪をきっかけにスポーツを始める子どもは多いと言うが、今回の注目競技はどうなったのだろうか。ポイントは「礼儀作法」だ。

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 ストリート、パーク合わせ計5個のメダルを獲得したスケートボード。特に、ストリートの西矢椛選手(13)は史上最年少での金メダル獲得という快挙を成し遂げるなど、若い力が今大会を大きく盛り上げた。

 魅力は、その強さだけではない。

 着地に失敗してしまった選手に対し、ハグをしたり肩に担いで健闘を讃えたりなど、選手たちのマナーや他の選手のプレーをリスペクトする姿勢も話題となった。その姿に心を打たれ、Twitter上では「最後に選手同士がみんなでハグしているのサイコーだなー!完全に赤子にスケボーさせたい熱が高まっている笑」などと、子どもに習わせたいという声も上がっている。

■五輪人気で嬉しい悲鳴

 実際にスクールの状況はどうなっているのだろうか。

 東京都内でスケートボード用品の販売やスクールの運営などを行っている施設の担当者は、「ありがたいことに、スクールはもう既にキャンセル待ちになっています」と嬉しい悲鳴を上げた。

「体感としては、去年あたりから人気が高まってきたような気がします。新型コロナウイルス流行の影響で商業施設が休業したりしていたこともあり、外で楽しめるスケートボードやBMXをやりたいという人が増えたのではないでしょうか。そこにオリンピックの話題も続いたので、より人気が上がっています」

 なかでも、男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗選手(22)の影響は特に大きいと言い、「堀米選手と同じモデルの板の売上も伸びてきている」そうだ。

 スケートボード同様に、新競技として採用された空手も話題だ。SNSでも「空手、ニッポンの武道、かっこいい!子供に習わせたい」、「空手の形子供に習わせたい。お辞儀がかっけぇ!」などの声が上がっている。

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