現在、千代田区、中央区を中心に空手を教えている東京空手倶楽部代表でNHKの五輪空手の解説も行った瀧川英治さんによると「2016年に五輪採用が決まってから、問い合わせは増えている」という。

 瀧川さんは、礼儀作法に注目が集まった今回の空手の盛り上がりについても喜びの声を語ってくれた。

「始める年齢としては3、4歳くらいから始めるお子さんが多いですね。プロのアスリートにしたいというよりは、子供に礼儀作法を身に着けさせたい、という親御さんが多いです。空手は今まで格闘技的な要素ばかりが注目されて、少々誤解をされているように思っていたのですが、礼儀作法に注目してくれている人が増えたというのは嬉しい」

■コロナ禍で人気をどうつなぐか

 だが、そんな人気とは裏腹に、先のスケートボード施設からは「コロナ禍なので入会希望者がいても簡単に枠を増やせない」といった声や、他の競技でも「コロナ禍で施設としても今は通常の状況ではないので、入会希望者増にダイレクトに繋がっている感じではない」という声もあった。始めたいと思っても感染者増が続く日々に、新たな習い事に躊躇してしまうという状況もあるようだ。

 競技自体の魅力の上に、マナーや礼儀作法が注目された新競技。コロナが落ち着いた際にはさらなる人気の習い事となるか。(文/AERA dot.編集部・大谷奈央)

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