愛犬の「由莉」とのリンクコーデは、学習院初等科の中学年ごろからの写真や映像で見られるようになる。
2011年、愛子さまが10歳の誕生日を迎えた際に公開された写真では、愛子さまが着るニットと由莉のバンダナの柄の色味が赤であわされており、翌11歳の写真ではピンクでそろえてある。
愛子さまが初等科2年生から3年生にかけて学校を休みがちになった時期があった。ご両親が公務で付き添えない時に、一緒に学校まで歩いていったのが由莉だった。

さらに中等科に入ると、リンクコーデはより細やかになる。
たとえば13歳の誕生日での写真では、愛子さまが着ているのは雪や小花を北欧柄にデザインしたニット。由莉が首につけているバンダナの赤い小花柄は、愛子さまのニットに編み込まれた小花によく似ている。

長年、パリコレの取材を続けたファッション評論家の石原裕子さんは、バンダナについてこう話す。
「ご一家と一緒に写る愛犬の写真をすべて見ました。いずれも由莉がつけているバンダナの布は、ギザギザの波型に切ってあります。何度も巻かれたのでしょうか、かすかに布の端がほつれているものもあります。ご家族のファッションの色や柄に合わせて由莉のバンダナを手づくりなさっているのでしょう」