
猛暑が続いているが、世の中は夏休み、行楽の季節。貴重な休日を過ごす皇族方の「あのとき」を振り返る(この記事は「AERA dot.」に2023年9月23日に掲載した記事の再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
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天皇ご一家がそろってお出ましになるとき、ネクタイや洋服などの色合いを揃える「リンクコーデ」を楽しみにしている人も多いはず。それは、家族の一員である愛犬も交えたもので、誕生日などに合わせて報道公開される写真などからは、「家族」の愛情の深さ、そして周囲への配慮もうかがえる。
広々とした赤坂御用地で愛犬を散歩させるご一家。雅子さまと愛子さまが「まり」のリードを、皇太子だった天皇陛下は、ピッピのリードを手に3人がそろって笑顔を見せている。
愛子さまの7歳の誕生日に公表された写真だ。
愛犬の首には、それぞれのイニシャルである「P」と「M」のアルファベット入りのバンダナが巻かれている。このバンダナは愛子さまの手作りのものと伝えられ、ちょっとした注目を集めた。

この年の宮内庁の「文化祭」に愛子さまが出品した書には、元気な筆文字で「犬」と書かれており、愛犬に寄せる愛子さまの愛情はさまざまな場面であらわれるようになる。