先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください(この記事は「AERA dot.」で2024年7月14日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)。
【写真】パワハラ告発した元部下が命を絶っても辞職を拒む現役知事はこの人
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今最も注目されている“政治家”といえば、東京都知事選で得票数2位となった石丸伸二氏(41)だろう。動画やSNSを駆使した巧みな選挙戦を展開し、特に20~30代の若者世代から支持を集めた。だが、選挙後に出演したテレビ番組ではコメンテーターからの質問にまともに取り合わなかったり、高圧的な態度を取ったりしたことで評価が一変。SNSでは「まるでパワハラ上司みたい」という声も多く上がった。そんな石丸氏の姿を間近で見ていたのが、広島県の安芸高田市議たちだ。同市長だった石丸氏は意見が対立する市議を議会で追い込み、その様子が“切り抜き動画”としてネット上で拡散。市政が大混乱しただけでなく、市議たちは全国から激しい誹謗中傷を受けることになった。現役の市議が明かす石丸氏の“素顔”とは――。
「石丸さんは相手を論破するばかりで対話ができないんです。なので、政策についての話し合いは全然進まず、市政は停滞していました。もし石丸さんが都知事に当選したら、東京も安芸高田市のように混乱が巻き起こったと思います」
現職の安芸高田市議・Aさんは、2020年8月から今年6月までの石丸市長時代をこう振り返る。
人口約2万5千人という小さな市の首長だった石丸氏。その名を一躍全国に広めたのが、22年6月の市議会での「恥を知れ」発言だ。議会中に居眠りをする、一般質問をしないなど職務怠慢の様子を見せる市議たちに、石丸氏は「恥を知れ、恥を!……と、言う声があがってもおかしくないと思います」と厳しい口調で投げかけた。
この発言の真意について、石丸氏は後に、次のように明かしている。
「どういう言葉だったら響くのか、刺さるのかっていうのをけっこう数日考えて、恥という言葉に行き着きましたね。メディアの(キャッチーな言葉を切り取って報道する)パターンを見て、これに乗ったらいいんだと」