女性のロールモデルについて聞きたい学生が女性社員を希望するなど、就活生にとっては自分の描きたいキャリアに近い社員と対話できるチャンスとなる。面接のやりとりもより自然体でスムーズになり、興味や関心のあるテーマを語る学生が増え、面接官情報を読み込んで具体的な実務にかかわる質問をする学生も少なくないという。
同社は導入の根底には「企業と個人の関係は対等でありたいとの思いがある」と強調する。
「学生が面接官について何も知らないまま面接に臨むのはフェアじゃないと考えました。学生が希望する面接官と会話をすることで、本来起こるべきではない採用ミスマッチを減らすことに寄与できるうえ、学生から選ばれることに対して社員の側もモチベーションが高まる。まさに三方よしの制度だと思っています」
(編集部・渡辺豪)
※AERA 2024年7月22日号より抜粋