AERA 2024年7月22日号より

 女性のロールモデルについて聞きたい学生が女性社員を希望するなど、就活生にとっては自分の描きたいキャリアに近い社員と対話できるチャンスとなる。面接のやりとりもより自然体でスムーズになり、興味や関心のあるテーマを語る学生が増え、面接官情報を読み込んで具体的な実務にかかわる質問をする学生も少なくないという。

 同社は導入の根底には「企業と個人の関係は対等でありたいとの思いがある」と強調する。

「学生が面接官について何も知らないまま面接に臨むのはフェアじゃないと考えました。学生が希望する面接官と会話をすることで、本来起こるべきではない採用ミスマッチを減らすことに寄与できるうえ、学生から選ばれることに対して社員の側もモチベーションが高まる。まさに三方よしの制度だと思っています」

(編集部・渡辺豪)

AERA 2024年7月22日号より抜粋

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渡辺豪

渡辺豪

ニュース週刊誌『AERA』記者。毎日新聞、沖縄タイムス記者を経てフリー。著書に『「アメとムチ」の構図~普天間移設の内幕~』(第14回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞)、『波よ鎮まれ~尖閣への視座~』(第13回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞)など。毎日新聞で「沖縄論壇時評」を連載中(2017年~)。沖縄論考サイトOKIRON/オキロンのコア・エディター。沖縄以外のことも幅広く取材・執筆します。

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