百田:言葉はファンの方に想いを伝える上ですごく大事にしているものの一つです。自分が感じた温度感をどうやったらそのまま伝えられるのか。怖さもあるし、だからこそすごく言葉が好き。私、メールの打ち方もすごく気にしちゃうんですよ。この絵文字をつけたらこうやって伝わっちゃうかな?とか、この言い方だと冷たく聞こえてしまうかも、とか。

 アイドル活動の中でも、自分が発した言葉がみんなの中に残り続けていくことを日々実感しています。「自分が何を思うんだろう」というのと、「自分は何を伝えたいんだろう」というのは、常に適当にはしたくないです。

 新しく始める対談連載では、自分とは違うジャンルの方にお話を聞いてみたいなって。色々な現場で色々な方にお会いするんですけど、あまりガツガツ自分からお話しできるタイプではないので、こういう機会を借りてたくさんお話を伺いたい。

 どこで自分を保ってきたかとか、どういう風に自分と向き合ってきたかとか、その方にとってのターニングポイントはなんだったのか、とか。いろんなものを乗り越えてそこにたどり着いている、その「今」も知りたいし、その過程も知りたい。そういう方のお話はすごい自分の力にもなるんです。考え方もそうですし、自分が経験できないことを教えてもらいたい。どなたと会えて、どんなお話が聞けるのか。すごく楽しみです!

(構成/ライター・西澤千央)

AERA 2024年7月15日号

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