写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
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 11日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日・午後7時)は3時間SPで家電芸人×ミスタードーナツ芸人×沖縄大好き芸人の3本立てだ。沖縄大好き芸人のひとり、出川哲朗の過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2023年7月17日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

【出川と同じく「抱かれたくない男」からブレイクした人気芸人はこちら】

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 6月17日放送の「おかべろ」(関西テレビ)で、ナイナイ・岡村隆史から「年収8億円」と予想された出川哲朗(59)。かつては“抱かれたくない男ランキング”の常連だった出川だが、最近では世代を問わず「かわいい」「良い人!」「体の張り方がすごい!」と評価がうなぎ上り。すっかり愛されキャラになっているのだ。

 なぜここまでの好感度芸人となったのか。

「出川さんといえば欠かせないのが盟友・内村光良さん(ウッチャンナンチャン)の存在。学生時代からの人間関係を大切にし、一般人からののしられても芸風を貫く出川さんの姿は、以前から業界内では信頼されていました。さらに、ウッチャンの人気バラエティー番組『イッテQ』での活躍が“リアルガチの体当たり芸人”として再評価され、時代と世間が追いついてきた感があります。今や親しい芸人仲間だけでなく、視聴者にまでリスペクトされる存在になりました」(テレビ情報誌の編集者)

 アラフォー以上の世代にとって、出川といえば「うるさい・ウザい・気持ち悪い」と三拍子そろった“嫌われ芸人”だった。2001~2005年には、女性誌「an・an」の「抱かれたくない男」でNo.1に5年連続で輝き、殿堂入りをしたという逸話は今も語り継がれている。

 それから20年。冠番組こそ少ないものの今や週6本の地上波レギュラー番組を持ち、9社のCMに出演する「一流芸人」になった。冒頭の「おかべろ」では、出川は「年収8億円」は否定したものの、親友の岡村は「今なんか何でも払いますもん」と、金回りの良さを証言していた。

「ゴールデン初冠番組の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』は17年開始ですが、そこに至るまで、出川さんは番組1回の出演もおろそかにしない姿勢で臨んできたと語っています。ビートたけしさんの『お笑いウルトラクイズ』やタモリさんの『ボキャブラ天国』、明石家さんまさんの『踊る!さんま御殿!!』などなど、お笑いBIG3の番組にもレギュラーやゲストなどで出演し続け、事務所の垣根を越えた信頼を積み重ねてきた。プライベートを犠牲にしたお笑い一筋の人生だったといえるでしょう」(同)

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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