西武からソフトバンクに移籍して活躍する山川

 西武の4番の女性問題といえば、どうしても昨年の山川穂高(現ソフトバンク)の問題が思い起こされる。山川は昨年5月、女性への強制性交の疑いがあると週刊誌で報じられた。警視庁から強制性交等の容疑で書類送検され、8月に嫌疑不十分で不起訴処分となったが、西武球団からは無期限の出場停止処分を受け、そのままシーズンを終了。昨オフにソフトバンクへFA移籍した。

 ネット上では、「こういうことで話題になるのが情けない。これ以上がっかりさせないでくれ」、「西武はこういうスキャンダルが多い。大谷翔平を見習ってとは言わないけど、一社会人としての自覚を持って行動してほしい。応援する気がなくなる」など批判や落胆のコメントが殺到する事態となった。

 西武を取材するテレビ関係者は厳しい表情を浮かべる。

「西武は選手の自主性を尊重するチームカラーです。金髪、長髪についても特に規制はない。ただコンプライアンスに関しては球団が本腰を入れています。実際に新人や若手選手には研修で社会人として常識ある行動をするように伝えています。それなのに、こういうスキャンダルが報じられるとガッカリします。『ぬるま湯体質』と糾弾されても仕方ないですし、ファンに見放される危機感を持った方が良いと思います」

 プロは結果がすべての世界だ。チームが弱体化すれば観客動員に影響する。グラウンド外で主力選手のスキャンダルが報じられれば、一生懸命に応援しているファンはどう感じるだろうか。

 ホーム球場であった7月5日からのロッテ3連戦。2戦目の6日、西武ナインが着用したタータンチェックの期間限定ユニホームが無料配布されたこともあって、満員御礼となる2万7570人が集まった。だが、翌7日の3戦目は日曜日にもかかわらず観客は2万789人と7000人近く減った。ロッテファンで埋まった右翼席が目立ったこともあり、球団関係者から「こんなにお客さんが減ってしまうとは……」と嘆きの声が上がった。

暮らしとモノ班 for promotion
いよいよ「Amazonプライムデー」開始!おすすめ商品やセールで得するために知っておきたいこと一挙紹介
次のページ
ファンの存在は当たり前ではない