指揮官が渡辺監督代行に変わったが、西武の低迷は止まらない
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 敗色濃厚となった試合終盤。ベルーナドームの左翼から三塁スタンドにかけて、西武ファンの空席がかなり目立つようになった。屈辱的な光景を見たくなかったのだろう。西武は7日のロッテ戦で2-9と敗れ、借金は今季ワーストの27に。開幕からロッテに11戦全敗と球団ワースト記録を更新した。

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 今季の174得点はリーグワースト。ロッテ戦は11試合で4得点以上奪った試合が一度もない。松井稼頭央監督が休養し、交流戦から渡辺久信GMが監督代行となって、打線にテコ入れしようと手を打たなかったわけではない。

 奥村光一を育成から支配下昇格してスタメンに抜擢したが、打率.160、0打点と結果を残せず、2週間余りでファーム降格。巨人から松原聖弥をトレード移籍し、直後に「1番・中堅」で起用したが、打率.121と起爆剤になれていない。ソフトバンクから野村大樹をトレードで獲得すると、入団会見を行った翌7日のロッテ戦に「2番・一塁」でスタメン起用、犠飛で打点を上げたがヒットは出なかった。

 スポーツ紙デスクは、「既存の戦力が機能していないから、テコ入れに動かざるを得ないのは仕方がない。ただ、奥村はファームで結果を残していたわけではないし、打撃はまだ1軍レベルではない。松原、野村もトレード以前はファーム暮らしの選手だった。水谷瞬(日本ハム)のように覚醒する可能性がありますが、過度な期待は禁物です」とシビアな見方をする。

 貧打がクローズアップされるが、最下位低迷の原因はそれだけではない。攻守でミスが多く、やるべきことができていない。投手陣も中継ぎが不安定で大量失点で試合を壊してしまうケースが目立つ。課題が山積しているのが実情だ。

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誤算続きだった投手陣