ドジャースの大谷翔平がメジャーのオールスター出場を決めたが、前夜祭として今月15日(現地)に開催されるホームランダービーには参加しないと表明した。
大谷は昨年9月に2度目のトミー・ジョン手術を受け、今季は打者に専念している。オールスターファン投票でナ・リーグ指名打者部門のトップとなり、4年連続4度目のスタメン出場が決まったが、右ひじのリハビリと回復の観点からホームランダービーを辞退することに。ドジャースに移籍した今季は85試合出場で打率.316(リーグ2位)、27本塁打(同トップ)、64打点(同3位)と三冠王を狙える位置につけている(7月5日現在)。
超一流選手の大谷が出場することで注目度が高まるというMLBの思惑は間違いなくあっただろう。「メジャーの顔として出るべき」という意見が米国メディアから上がったが、ドジャースのロバート監督が擁護した。報道によると、「今はリハビリの過程にいるし、彼だけがメジャーリーグを背負う必要はない」と発言したという。
米国に滞在する通信員は大谷の決断に理解を示す。
「辞退の理由は右ひじのリハビリだけじゃないでしょう。両リーグトップの本塁打(32本)をマークしているアーロン・ジャッジ(ヤンキース)もホームランダービーに出ません。この事態をどう考えるか。1回戦と準決勝が3分、決勝が2分の時間の中で、ひたすら打ち続けてサク越えの本数を競うシステムだったが、体にかかる負担が大きい。無理に飛ばそうと打撃のメカニズムが崩れる危険性もある。ファンが楽しみにしているので否定的な発言できないですが、出場したくない選手も多い。廃止を検討すべきではないでしょうか」