1926(大正15)年10月、英国留学中の秩父宮雍仁親王殿下(右)はオックスフォードのモードリン大学にご入学、はじめて漕艇の練習をされる=1926年、オックスフォード

愛子さまは就職後の留学の機会も

皇族が英国で学ぶメリットは大きい」

 平成の天皇の侍従として皇室に仕え、駐英公使として英国での勤務経験もある多賀敏行・中京大客員教授は、そう話す。

 多くの皇族方が英国で学んだ昭和から平成にかけての時期、世界の王室における英王室の影響力は今よりも強く、その重要性は現在も変わらないという。

「天皇や皇族方が、英国王室とのパイプを築くと同時に、各国の王室との親善の場で格調が高い英国英語であるキングス・イングリッシュをお使いになれるかどうかは、今でも重要であると思います」

御料牧場を散策中に「ごっつんこ」して笑い合う、天皇陛下と雅子さま、愛子さま=2023年4月、栃木県、JMPA

 両陛下の長女、愛子さまも、学習院大学に卒業後の英国留学が有力視されていたが、日本赤十字社の嘱託職員として社会人生活をスタートさせた。

 天皇陛下の知人で、愛子さまを小さなころから知る人物は、こう話す。

「お母さまである皇后雅子さまのように、社会人を経験して目的をより明確にした後に、海外の大学で学ぶ機会もあるでしょう。まだまだ可能性に満ちたご年齢ですから、ご自身がよいと思う時期に留学を選択なさるのも、深い学びにつながることと思います」

 いつか天皇陛下と雅子さま、そして愛子さまの3人で、オックスフォードの地を訪れる日が来るかもしれない。

(AERA dot.編集部・永井貴子)

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