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 27日放送の「昭和の名曲!夏メロTOP30 70年代&80年代の青春プレイバック」(テレビ朝日・午後7時※一部地域を除く)は、1970年代、80年代に一世を風靡した昭和の夏のメロディー、略して“夏メロ”の中から、“今、聴きたいのはどの曲かアンケート結果をランキング形式で発表していく。松田聖子、中森明菜、キャンディーズ、ピンク・レディー、TUBE、美空ひばり、井上陽水&安全地帯など貴重映像続々で必見だ。同番組でスタジオゲストの森口博子の80年代秘話を過去の記事から振り返る。(「AERA dot.」2022年10月29日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

【写真】松田聖子さんのデビューシングル「裸足の季節」と、「青い珊瑚礁」のレコードジャケット

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 永遠のアイドルとして、歌姫として今なお人々を魅了する松田聖子さん。歌手でタレントの森口博子さんも彼女に憧れる一人だ。

「一瞬にして心を奪われました」

 森口さんは小学生時代、テレビで初めて松田聖子を目にしたときの衝撃をこう振り返る。

「声もルックスも髪形も衣装も、全てがキラキラの粒子を放っているような気がして。私も聖子さんみたいにキラキラを放ってみたいと思いました」

 当然、髪形も“聖子ちゃんカット”にした。

「あの時代の女の子のDNAにはみんな聖子さんが入っているのかと思うくらいで、オーディション会場でも、みんな聖子さんカット(笑)。みんな目標が聖子さんなので、そこで個性を発揮するのが難しかったですね」

 中学時代には、聖子の福岡でのステージで、スクールメイツの一員として「青い珊瑚礁」のバックで踊ったことがある。

「ファンのみなさんが本当にいきいきしていて、聖子さんがどんなふうにみんなを幸せにしているのか、背中越しに感じられて。私もあのセンターに立ちたい、こんなふうになりたいという思いはいっそう強くなりました」

 聖子の声には「妖精がすんでいると思っています!」と熱を込める。

「デビュー当時の迷いのないブレない声の心地よさ、途中からのハスキーで憂いを含んだ歌声。あんなに丁寧な表現力を持つアイドルはいないと思います。特に『さしすせそ』『たちつてと』『らりるれろ』の響きは聖子さんの個性がギュッと詰まっているキュンキュンポイント。『し』は全部『SHI』ですしね。ものまね番組の決勝戦で聖子さんの『天使のウィンク』を歌って優勝したときも、そこを強調しました」

 1985年に歌手デビューした森口さん。歌唱力には定評があり、最新曲で映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」主題歌「Ubugoe」がチャートのトップ10入り。近年のアルバムがシリーズ3作品とも全てチャート3位以内を獲得している。

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