非課税の枠が増えた新NISA制度が始まってはや半年。金融のプロは実際にどのように活用しているのだろうか。独立ファイナンシャルプランナー(FP)で業界歴35年以上の深野康彦氏に実際、新NISAをどのように活用しているかを聞いた。
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新NISAにはつみたて投資枠で年120万円、成長投資枠が年240万円と設定されている。しかし、深野さんは積み立て投資の活用のみ。その理由として、自身の年齢という要素を挙げる。
「私も現在62歳ですから、つみたて投資枠と成長投資枠をそれぞれフル活用して資産を大きく増やさなくていいと思っています。年金は70歳まで繰り下げて受給する予定なので、70代まで、いかに資産取り崩さずに運用できるか。ですから、今のところ新NISAは積み立て投資を活用しているだけです」
購入している投資信託は5本
具体的に購入している投資信託は次の5本。大和アセットマネジメントのNYダウ連動「iFree NYダウ・インデックス」、三菱UFJアセットマネジメントのいわゆるオルカンと呼ばれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、明治安田アセットマネジメントの「新成長株ファンド」、SBIアセットマネジメントの「SBI・コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド」と「SBI・コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド」。60代なので無理をして運用をする必要はない、という観点からこのポートフォリオに落ち着いたのだという。
「NYダウ」を選んだのはどうしてだろうか。アメリカのインデックスではほぼ成長が見込めるが、一般的には「S&P500」に連動する投資信託が人気だ。