「構成銘柄にロッキードなど軍事企業が20社ほど入っているのが個人的にはネック。ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルとハマスの軍事衝突などを鑑みると、世界平和の観点からその状況は好ましくないと思っているからです」

 残りの4本を選んだ基準を聞くと、

 「オルカンは消極的に投資候補から選択肢を減らしていったら残った感じです。明治安田の新成長株ファンドは逆張り的に中小型株の成長があるならば、面白いのではという理由。SBIアセットのクオリティグロースは、オルカンとどちらが伸びるかという比較をするために選びました」

積極的にお金は使うようになった理由 

 マネープランは歩みたい人生が先にあってこそ。深野さんの人生設計を聞いてみた。基本路線は「DIE WITH ZERO(ゼロで死ぬ)」だという。

 「FPの仕事も70代くらいまでは続けようかと思っていますが……。70歳以降でキャッシュフローが回るような仕組みになっていればいいと思います。子どもたちのために、多少は遺産があればと思いつつも、50代後半から以前より自分のやりたいことに積極的にお金は使うようになりました。『今が一番若くて元気』ですからね」

  お金の使い道は、主に夫婦での旅行。昨年も、初ガツオを食べに高知へ行ったり、山形の出羽三山の羽黒山に登ったり、徳島の大塚国際美術館を訪れたりしたという。今後も折を見て旅行はしたいと思っているそうだ。

 「実はヨーロッパには一度も行ったことがないので、食事がおいしいイタリア、スペイン、フランスは訪れたいですね。あと、おいしい食事が健康の源ですから食材にはこだわっていて、深野家のエンゲル係数は若干高めです(笑)」

  新NISAで資産運用をするのも単に増やすのではなく、使い先を考えて人生を豊かにするための方法、というわけだ。

 最後に成長投資枠の活用について聞いた。深野氏が仮に成長投資枠を大胆に使うとしたらどのようなシチュエーションなのだろうか。

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