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世間の「沢口靖子像」にこだわらなくなった
1985年放送のNHK朝ドラ「澪つくし」でヒロインに起用され、国民的女優となった沢口。あれから約40年がたち、幅広い世代から親しまれる存在となったが、若い頃と比べると、女優としての姿勢にも変化があるようだ。
「DRESS」(2021年9月2日配信)では、30代前半までは求められている“沢口靖子”になろうと思うあまり、いつも他者主体だったと告白。その頃にスーパーで乳製品を買おうとパッケージに手を伸ばしたとき、「私がこの商品を手に取ったら周りの人からどう思われるかな」と頭に浮かんだ瞬間があり、「これではいけない」と気づいたとか。そこからは少し自由に、自分主体で生きるようになったという。
また、自分なりに説得力がある演技について考えた結果、日常を演じなければいけない立場だからこそ、地に足をつけて日常を生きていかなければと思うようになったとも明かしていた。世間の求める“沢口靖子像”にこだわらなくなり、肩の力が抜けて気持ちの余裕が出てきたことも女優としての安定感につながっていそうだ。
「沢口は撮影現場でも優しくて和やかだそうで、『科捜研の女 2022』の第2話に出演した森崎ウィンが現場の雰囲気について、上質なミステリーなのでピリピリしてそうと身構えていたが、全くそんなことはなかったとインタビューで明かしています。沢口から『あ、ウィンくんね!』と声をかけてくれ、柔らかな雰囲気に安心したそうです。沢口についても、カメラが回っていないときはすごくキュートだったと振り返っていました。また、同じく『科捜研の女 2022』から新レギュラーに加わった小池徹平も『本場のミュージカル私も行きたいんですけど、どんな感じですか?』『体調は大丈夫ですか?』など、短い時間でも沢口は話しかけてくれて、気遣いをしてもらったと感謝していました。大女優ぶらない謙虚な人柄も、視聴者に伝わっているのではないでしょうか」(同)
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