AERA 2024年6月24日号より
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 新NISAの主役・インデックス投資信託で「どれを選べば」と迷う人向け。異なる指数16種類の長期積み立て結果をランキングした。AERA2024年6月24日号より。

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AERA 2024年6月24日号より

 新NISAの主な金融商品はインデックス投資信託。インデックスとは日経225やS&P500などの「指数」のことだ。

 インデックスにも種類があり、それぞれリスクと利益が異なる。これまでの成績ではどれが一番優秀だったのだろう。低コストインデックス投資信託「eMAXIS Slim」シリーズすべてに加え、新NISAでも人気のナスダック100、インド株(後者2本は「eMAXIS」シリーズ)、合計16本の積み立て結果を試算した。

 毎月1万円ずつ月末に積み立てた場合、どれくらいの利益になったか。表には期間10年、15年、20年の3パターンを掲載した。20年の結果が高い順に並べてある。本来、投資対象の異なるものを同列で比較するのはよくないが、「どこの国に投資しようかな?」と迷う人向けの参考情報として見てほしい。

 一番成績がよかったのはナスダック100。月1万円×20年=財布から出したお金は240万円だが、20年で2655万円(11倍)。2位はS&P500で1480万円(6倍)。新NISAでナスダック100は「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイNASDAQ100インデックスファンド」(信託報酬0.2035%/年率、税込み、以下同)が低コストで人気だ。これを意識してか、「eMAXIS NASDAQ100インデックス」も6月13日にニッセイと同率の0.2035%へ引き下げた。これまで(0.44%)の半分以下だ。Slimではなく「eMAXIS」シリーズの中では初の引き下げである。

20年積み立てで11倍

 ナスダック100は米国のIT株を中心に100銘柄が入っており、S&P500や全世界株式よりハイリスク・ハイリターン。積極運用派に売れている。20年の積み立てで資産が11倍と聞けば、積極運用派でなくても興味がわくが……。試算をした三菱UFJアセットマネジメントの野尻広明さんは「過去の結果ですから」と冷静だった。

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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