町田の黒田監督
この記事の写真をすべて見る

 J1首位の町田が12日の天皇杯2回戦・筑波大戦でPK戦の末に敗れた試合が、大きな波紋を呼んでいる。

【写真】J2優勝時の歓喜の瞬間はこちら

 先制したのは町田だった。前半22分にコーナーキックからMF安井拓也が先制ゴールを奪ったが、昨年6年ぶりに関東大学1部リーグで優勝した筑波大は個々の技術が高い。球際の強さでも町田に屈することなく、後半終了直前にFW内野航太郎の同点弾で試合を振り出しに。延長戦で決着がつかずPK戦となり、筑波大が大金星をつかんだ。

 黒星を喫した町田は負傷者が相次いだことも大きな痛手となった。DFチャン・ミンギュ、先制点を決めたプレーでMF安井が共に骨折、さらに負傷交代したFWナ・サンホが左足関節じん帯損傷、FWミッチェル・デュークが病院で診断を受けた結果、左太腿肉離れと判明。
 報道によると、町田の黒田剛監督は試合後の会見で「ケガ人が4人出た。次やれるレベルではない。骨折もいます」「3人に関してはレイトタックル。対等なファウルであれば仕方ないが、全部遅れていた。ケガ人を出すことがサッカーにおいて選手生命に影響を与えるかをきちっと指導してほしい」と怒りを露わにして訴えたという。

 4人が大けがを負っただけに黒田監督は選手を守るために筑波大を批判したのだろう。 だが、大学サッカーの関係者は反論する。

「試合開始直後、最初に厳しくチャージしてきたのは町田です。あのプレーが競り合いでの線引きになる。筑波大も競り合いに負けたくないというマインドになるでしょう。試合を見ればわかりますが、4人の負傷交代はすべてが筑波大の悪質なファールが原因ではありません。筑波の同点ゴールを決めた内野はU-23日本代表候補ですし、J1の舞台で今すぐ通用する選手が何人もいます。町田の戦術を細かく分析して、相手にペースをつかませない試合運びをしていた。決してダーティーなプレーをするチームではないですし、悪質なプレーを繰り返したと誤解してほしくないですね」

暮らしとモノ班 for promotion
【6月26日(水)23時59分終了!最大19%OFF】いつもAmazonで買っている水やドリンクがもっとお得に!「飲料サマーセール」
次のページ
「他のチームのことを言えないだろ」