テレビ画面からあふれ出す沢田研二の魅力、あれは、何だったのだろう? スージー鈴木氏はこう分析する。

「沢田研二本人は“一等賞”という言葉をよく口にしていましたが、きらびやかな派手なものが心から好きというではないように感じます。ただ、周囲が“沢田研二”という装置を通して、色々な演出を使って、新しい世界をクリエイトしようとしていたんです。

 創作本能や創作意欲を掻き立てる触媒としての “沢田研二”。当然、阿久悠や久世光彦もそうだったでしょうし、周りの鬼才たちが“沢田研二”に触発され、いろんな世界を構築しようとした。対して沢田研二は、彼らの創作本能に120点以上で答えるのを信条としていた。まさにプロフェッショナリズムじゃないでしょうか。その結果というか産物が、ここに紹介した“いくつかの場面”だと思います」

 6月25日で76歳を迎える沢田研二。ライブツアーまっただ中で、まだまだ私たちを魅了してくれている。(AERA dot.編集部・太田裕子)

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