なせ父の日はスルー!?(写真はイメージ/GettyImages)
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 6月16日は「父の日」。毎年6月の第3日曜日が「父の日」だが、このような記事を目にしたときや直前や当日になって、「あ、今日は父の日か」と気づく人も多いのではないだろうか。なぜ父の日は、母の日に比べて「スルー」されがちなのだろう?

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「父の日」だから感謝や贈り物をされたいわけではないが、スルーはさすがに寂しい……。父親からは、そんなボヤキの声が上がる。

「母の日はいいよね、カーネーションがあればOKみたいな。それっぽい象徴もあって。息子が保育園時代は、似顔絵とか書いてくれたものなど制作物を持って帰ってきてくれたけど、卒園と同時に父の日はなくなったなぁ……」(30代・男性)

「昨年、父の日に家族で外食をすることが決まっていて、“え? 父の日だから!?”と期待して近所の中華屋さんにジャケットを着て行ったら、フツーの晩御飯だった。会話の中には父の日のちの文字も出ず完全スルーだった」(50代・男性)

「ゴールデンウイークあたりには、母の日ギフトの広告を色々なところで見かけるけど、父の日なんてスルーじゃない!? 別に何かプレゼントが欲しいわけじゃないけど、ないけど……。中学校1年生の娘は私がリビングにいてもスルー状態だからもう何も期待してないけど。無の境地」(50代・男性)
 

 母の日よりも父の日がスルーされがちなことに、世代・トレンド評論家の牛窪恵さんはこう話す。

「まず、認知度が低いですよね。最近の調査で、『父の日がいつだか知らない』という方が28%だったという結果が出ています。母の日ほど認知されていないという点は大きいですね」

 老舗タオルメーカーの内野株式会社が、自社の会員を対象にアンケートを実施したところ、今年の父の日がいつか、正しく回答できなかった人は28%いた。

 また、父の日を忘れる理由について聞いたところ、「いつなのか分かりづらい」「父の日のキャンペーンを目にする機会が少ない」「友人や家族間の話題に出ない」といった回答が上がった。

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いつだか知らなければスルーも