1980年に15歳でデビューして以来、みずみずしさと妖艶さが同居する稀有な魅力で人気を博した個性派女優の洞口依子(59)。子宮頸がんの闘病をきっかけに最前線からは遠ざかっていたが、先日、17年ぶりに「徹子の部屋」(テレビ朝日、5月29日放送)に出演。闘病生活から現在の活動に至るまでを語り尽くした。
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15歳で篠山紀信さんが撮影した「週刊朝日」の表紙グラビアで芸能界デビューを飾った洞口。高校を卒業すると、篠山さんの雑誌連載でヌードを披露。日活ロマンポルノが作品の納品を拒否したといういわくつきの映画「ドレミファ娘の血が騒ぐ」で銀幕デビューを飾る。
同作を監督したのは、後年世界三大映画祭を中心に国際的な評価を次々に獲得することになる、未来の大監督・黒沢清だった。その後、洞口は次々と刺激的な作品に出演。「タンポポ」など伊丹十三監督作品にもたびたび登場し、「愛という名のもとに」や「ふぞろいの林檎たちIV」などのテレビドラマでも引っ張りだことなり、独自のポジションを築いていった。
「1997年にはNHKディレクターの男性と結婚、公私ともに順調だった洞口さんですが、2004年1月に子宮頸がんが発覚しました。同年2月に子宮や卵巣を摘出後、5月には病気のことを伏せたまま復帰を果たしましたが、心身ともに不調に陥り、酒浸りとなり、一時は自殺も考えたこともあったといいます」(女性週刊誌の記者)