もし僕が採用の担当者だったら、応募してくる人が自分たちの仕事にどれだけ興味を持ってくれて、その仕事の重要性を理解してくれようとするか、少しだけでもその仕事に骨を埋めようとしてくれるのか、思いや覚悟をいちばん大事にすると思います。

 雇う側と雇われる側って求めるものが違って当たり前ですが、自分を軸に置く人だと、やっぱりこちらも心の開きようがない。自分を少し脇にどけた時に、一気に縁って開けていくものなんじゃないかと僕は思います。

 だから、何が得られるかを気にするんじゃなくて、貢献したいところに貢献していく、という姿勢でいてみてはどうでしょうか。

 もし気に入っているバイト先があるなら、そこの正社員になってみるのもありだと思います。もう一歩だけ踏み込んでみて、その仕事と、仕事をしている人たちをパートナーにしてみる。結果的には自分の成長にもつながるし、あなたは今、そういうタイミングにいらっしゃるんじゃないかなという気がしました。

 おとめ座は自分がリスペクトする人の前でしか心を開きません。一度興味を失うと心を閉ざし、それが相手に伝わってしまうことが多いです。仮のリスペクトでもいいので習慣づけてみると、縁がつながっていくと思いますよ。

AERA 2024年6月10日号

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