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占い師、作家 しいたけ.

 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください。(この記事は、「AERA dot.」で2024年6月7日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)

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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。 

Q:コロナ禍になる直前に転職しました。でもその会社がブラック企業で1年で退社しました。その後、バイトを何個か掛け持ちして現在に至ります。30歳にもなりそろそろ仕事も一本に絞りたいのですが、なかなか踏ん切りがつきません。宅建と英語の資格を持っているので、資格を生かせるような仕事につけたら嬉しいのですが、どうしたらいいでしょうか。アドバイス頂けたら嬉しいです。(女性/販売アルバイト/30歳/おとめ座)

A:資格や得意分野があるのは素晴らしいことですし、かなりバイタリティーが高い方なのかなとお見受けしました。

 このご相談に対して回答する立場の僕は、今40代です。少し前までは、一つの仕事に骨を埋(うず)めるよりもっといろんな世界を見てみたいというような、バイトを掛け持ちする気持ちに共感する立場でしたが、40代になると雇う側の人のほうに立場が近くなってきました。その立場からアドバイスをしたいと思います。

 仕事って世の中にたくさんあるわけで、相談者さんのような方ならきっと探せば見つかるとは思います。おそらく問題になっているのは、仕事の見つけ方の方法論というよりも、「縁の結び方」なのではないかという気がしました。

 縁ってすごく面白くて、「この環境は私に何を与えてくれるか」という観点で見ているうちは、なかなかいい縁に恵まれません。いわゆる「テイカー」というか、「自分がどう得をできるか」を軸にしてしまうと、短期の刺激的な縁は結ぶことができても、その先の深い縁にはつながらない。次の段階の深い縁は、自分が「この環境に貢献したい」という気持ちを持った時に出てくるからです。

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しいたけ.

しいたけ.

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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