「ZARD」の坂井泉水さんの音楽葬に参列する人々=2007年6月27日

「大丈夫だという君の言葉が1番大丈夫じゃない。若い頃付き合っていた彼女によく心配そうに言われた言葉です」(40代・男性)

「大好きな人となかなか会えない時にも、この曲を聴くと、会える日まで頑張ろうって今でも思えます」(50代・女性)
 

7位「永遠」28票

 7位にランクインした「永遠」(1997年8月20日リリース/作詞:坂井泉水/作曲・編曲:徳永暁人)は、テレビドラマ『失楽園』(日本テレビ系)の主題歌。ちなみに、この曲のCDジャケットの題字は。原作の『失楽園』の著者・渡辺淳一氏の毛筆による直筆だった。

 流行語にもなった『失楽園』の主題歌だけに、当時聴いたときに感じた切なさを心にしまっているファンの声が多いようだ。

「デビューから聴いていた中で初めて聴いて涙が出た曲だったから」(40代・男性)

「歌詞が特に心に響く」(50代・男性)「歌詞に引き込まれたから」(30代・男性)
 

 ファン自身の恋愛に照らし合わせての思い出とともに、この曲を選んだ声も。

「当時この歌詞のような恋をしていたから」(40代・女性)

「当時遠距離恋愛をしていた時に離れている彼女を想って、いつか彼女と永遠に結ばれる事を夢見て聴いていた曲なので、とても思い入れがあります」(30代・男性)
 

 ファンの声から、歌詞をかみしめながら切なさを乗り越えようとした姿が伝わってくるようだ。
 

6位「きっと忘れない」29票

 6位に登場したのは「きっと忘れない」(1993年11月3日リリース/作詞:坂井泉水/作曲:織田哲郎/編曲:明石昌夫)。10~6位の獲得票数をみると、いずれも同じくらいの数なのが特徴的で、「1曲に選べない」けれども、1曲を絞り出したための票数が分散したことがうかがえる。

 この曲が好きな理由として、失恋を癒し、前向きになれたことをあげるファンも。

「彼と別れる道を選んだあと、忘れたくても忘れられない時にこの曲と過ごし、“忘れなくてもいいんだ、彼との思い出を大切にしながら前を向いていこう”と思わせてくれた大切な曲です」(50代・女性)
 

 失恋の癒しというわけではなくても、ZARDの曲は誰かをどこかで元気に応援してくれることもファンの声からわかる。

「30代の頃、時効だと思うので書きますがZARDの曲は運転にマッチして目的地に着くのが惜しい位良かったです」(60代・男性)
 

 曲名や歌詞のワンフレーズだけで、“あの頃”が鮮明に蘇る。これは坂井泉水さんの歌詞の持つ力なのだろう。

 後編の5位~1位にも、珠玉のZARDの名曲が揃っている。

(AERA dot.編集部・太田裕子)

後編も読む>>>【ランキングZARDの好きな曲】1位は定番応援ソング?「歌詞の中に坂井泉水さんがいるよう」とファンの声

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?