ZARDの歌詞の世界を展示する「ZARD/坂井泉水 心に響くことば展」=2021年5月28日、東京都町田市の市民文学館
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 5月27日は、ZARDのボーカル・坂井泉水さんの17回目の命日だった。当日はゆかりの地である東京・六本木、大阪・北堀江にそれぞれ献花台が設置され、ライブ映像が上映された全国19館の映画館には多くのファンが訪れた。AERA dot.では「ZARDの一番好きな曲」アンケートを実施。思い入れたっぷりのコメントとともに、10位~6位の曲を紹介する(アンケートは24年5月20~27日、AERA dot.の記事や公式SNSで実施し、762人が回答)。

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10位「IN MY ARMS TONIGHT」23票

「眠れない夜を抱いて」から、わずか1カ月後にリリースされた「IN MY ARMS TONIGHT」(1992年9月9日リリース/作詞:坂井泉水/作曲:春畑道哉/編曲:明石昌夫)が10位に。この曲を好きな理由には、耳にして瞬時に「あの頃に戻る」といったコメントが多い。

「従兄弟の車に乗せてもらった時、流れていた曲、『この曲いい曲だなぁ、ZARD!?っていうんだ』と思い、CDを買ったことがファンになった始まりでした。当時はCDレンタルが盛んな時代で、自分でオリジナルのCDを作成して車で聞いていました。免許取りたてで、緊張していた頃、この曲を聞くと何だか落ち着きました」(40代・女性)

「若い頃、車内でいつもかけていた一曲…いま聴いてもあの時の感情が蘇り懐かしく、歌詞もメロディーも大好きな曲です」(50代・女性)
 

 TUBEの春畑道哉が作曲を担当。男性の作る骨太な曲に坂井泉水さんの詩と声が「ZARDらしい」と坂井泉水さんのインタビューで語っているように、「らしさ」を感じているコメントも。

「イントロのダイナミックなサウンドと夏の日を振り返った女心の甘い歌詞が見事に調和した作品だから」(50代・男性)

「ミュージックステーション出演の時に初めて生歌を聴いて、儚げに歌う泉水さんが素敵でファンになった曲だから」(40代・女性)
 

 さすが、ファンの記憶力。1992年10月16日に放送された音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演している。

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9位はアルバムの曲から