それに、蓮舫さんは少しケチそうなのが気になる。都知事の顔写真入りの防災ブックを「デジタルの時代に紙で防災ブックをつくる」と批判していたが、そこはいいでしょ、と思う自分もいる。
しつこいが、私は今の都知事を支持できない。でも、何でもかんでも「無駄だ!」といえばよい話ではなく、デジタルの時代に紙なんて無駄だ! というケチな方向はいやです。
まるで蓮舫さんをディスってるようですが……そうではない。単純にワクワクしてないだけである。都民としては反自民もいいけれど、地道に都道の電柱をゼロにしてくれる政治家がほしいのよ。紙でもデジタルでもいいから、命をきっちり守る姿勢を見せてほしいのよ。人に優しく、安心して生活できて、豊かで、希望を持てる政治を見せてほしいのよ、そういうのがいいのよ……と平和ボケおばさん気分なのである。政治が私たちのほうを向いていない、そういう疎外感を今の政治にはどうしても感じてしまうのだ。
もちろん、私も今の都政が苦しく、国政は問題だらけだとも思う。東京という大きな都市の首長の顔が変わることで、私たちの生活がより安心できるものになればと願いたい。満員電車が解消され、残業がなくなり、全ての幼児が保育園に安心して通え、介護のために自らの職を諦める必要がなくなるほど福祉が充実し、東西南北の東京内格差が解消され、病気やけがをしたペットが殺されず、全ての電柱が地に埋まる。小池さんが約束して実現しなかったこと。8年もあればできただろうに、と思いながら、次の都知事には、地道に丁寧に私たちの生活のために働いてくれる人を期待したい。