蓮舫さんは出馬表明したばかりで、まだ公約は発表していない。蓮舫さんが有権者をどうワクワクさせてくれるのか期待したいが、出馬表明の記者会見を見て、一番言いたいのが「反自民、非小池都政」のようである蓮舫さんに、ではどんな都政を期待すればいいのか正直わからない。“今こそ国政の流れを変える大きなチャンスだ! 自民党政権にノーをつきつけよう!”という意気込みはわかるが、「反自民」で都民は盛り上がれるものなのだろうか。
都政から政権交代しよう! という永田町の勇ましいノリは、言葉を選ばずに言えば、小池さんの持つマッチョさと同じではないか。小池さんにも蓮舫さんにも、樋口さん的なオバサン要素がなさすぎるのだ。男組織をヘーキで裏切る小池さんか、男組織に忠実な蓮舫さんか。そんな二択の選択肢になるようだから、私はワクワクしないのかもしれない。
私のような政治の素人からすれば、蓮舫さんが力説する、小池さんと自民党との関係性の矛盾などは、あまり刺さらない。それよりも「ご本人の学歴のことですから、私からどうこう言う問題ではない」と蓮舫さんが明言を避けた都知事の学歴詐称疑惑のことのほうが気になってしまう。
さらに私が蓮舫さんの記者会見で一番気になったのは、小池さんの「『七つのゼロ公約』はどこへいったのか」と蓮舫さんが批判するなかで、「都道の電柱ゼロ」を「都電の電柱ゼロ」と言い間違えたことだったりする。「反自民!」といった大きな話からしたら小さな話です。でも、生活に直結する話だから気になる。
これ、共産党の小池晃さんも蓮舫さんの記者会見を受けて「都電の電柱ゼロ」と間違えて言っていた。都電の電柱は……ゼロにしちゃダメでしょう。「都道の電柱ゼロ」は、私が唯一、小池さんに投票してもいいと思った公約でもあったので、蓮舫さんや小池晃さんの「七つのゼロ公約」への関心のなさの方が気になってしまうのである。