インタビューに答えるTKOの木本武宏さん
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 2022年7月、二度の投資トラブルで所属していた芸能事務所を退社したお笑いコンビ「TKO」の木本武宏さん(53)。その後、表舞台での活動は少なくなったが、騒動を経験したことで、木本さんは人生の教訓を得たり、人生観が変わったりしたという。これまでさまざまな報道にさらされる中で、木本さんの心情はどのように変化していったのか。「株式会社 笑下村塾代表」たかまつななが“本心”を聞いた。

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たかまつなな(左)と木本武宏さん

投資を始めたきっかけ

――そもそも木本さんが投資に興味を持たれたきっかけは何だったのですか?

 もともとはまったく興味がなく、自分には縁遠い世界だと思っていました。ただ、その認識が少し変わったのが2017年にあった、とある特番です。その出演者の1人が仮想通貨のエンジニアをやっている人で、「ビットコインって知っていますか?」「リップルって知っていますか?」「イーサリアムって知っていますか?」などと聞かれて……ちんぷんかんぷんで、焦りましたね。そのまま見よう見まねで言われるがまま、取引所に登録して、ビットコインを購入して……。

――そんなきっかけがあったんですね。その後の流れはどのような感じだったんですか?

 初めに勧められるがまま10万円くらい入金して。自分の資産が上がっていく感覚に興奮して、あれよあれよという間に50万円くらい入金してしまって。それがちょうど2017年のことです。無知だから、資産は増えていく一方だと勘違いしてしまっていて、17年が明けたら大暴落。それで焦ってビットコインから他のコインに変えるなど、トレードのまね事をするんだけれど、(その後は)元本よりもマイナスになりだしたんです。

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たかまつなな

たかまつなな

株式会社 笑下村塾代表取締役。1993年神奈川県横浜市生まれ。若者の政治参加が専門。主権者教育と若者議会を広めるべく、時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。株式会社笑下村塾を18歳選挙権をきっかけに設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」などを全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。

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