秋篠宮家の次女佳子さまが、日本との外交関係樹立から125周年となるギリシャを、今月25日から公式訪問している。首都アテネのパルテノン神殿の視察や記念式典に出席された様子などが、連日報道されている。観光立国でありながら、経済危機や新型コロナなどで日本人観光客が遠ざかったギリシャ。今回の佳子さまの訪問を「復活」のきっかけにという期待もあると、皇室番組の放送作家のつげのり子氏は解説する。
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「本年は日本とギリシャの文化観光年とも位置付けられており、両国の相互理解や交流が更に進んでいくことを願っております」
佳子さまは27日(日本時間)、日本とギリシャの外交関係樹立125周年などを記念した式典に振袖姿で出席し、あいさつを述べられた。
今年は日本とギリシャとの外交関係樹立125周年であると同時に、「日本・ギリシャ文化観光年」とされている。ギリシャ入りした佳子さまが、まず世界遺産のアクロポリスにあるパルテノン神殿を訪問されたのも、そのためだ。
「今回、佳子さまがギリシャを公式に訪問されるというのは、日本政府とギリシャ政府が様々な交流を双方で活性化していきたいと考えて実現したと推察されます」
と、皇室番組の放送作家のつげ氏は解説する。
「日本を訪れるギリシャ人とギリシャを訪問する日本人の観光客の数は、ずっと右肩上がりだったんですが、コロナによって大幅に減り、ほぼ観光での交流が途絶えてしまった。ギリシャは観光立国ですから、日本人観光客に来てもらいたいという思いもあると推察されます。
また、ギリシャは2009年に経済危機があって一時は国家破綻とも噂され、深刻な事態に陥りましたが、EU(欧州連合)やIMF(国際通貨基金)の支援によって息を吹き返しました。観光資源を生かした経済のさらなる活性化や豊富な天然資源も手つかずになっているそうで、日本の経済力をテコに、ギリシャの経済を成長させていきたいという考えもあるのかと思います。