中島健人や赤楚衛二もZARD好き 

 前出の音楽ライターは言う。

「ZARDの現場ディレクターを務めた寺尾広氏は、坂井さんについて、最初から起承転結やストーリーがあるわけでもないのに、最終的には歌詞を物語にさせてしまうのがすごいと以前にインタビューで語っていました。また、05年発売の『君とのDistance』というアルバムの歌詞が間に合わなさそうになり、大阪での打ち合わせの際に、『いろいろ書いて持ってきてください』と言ったところ、坂井さんはキャリーバッグを2個持ってきて、その中身が全部歌詞だったこともあったそうです。もともとの作詞能力の高さに加え、そうしたストイックさがあったからこそ、楽曲がいつまでも人々の心に残っているのかもしれません」

 一方で、テレビ情報誌の編集者は「坂井さんのルックスは今でも色あせない」と話す。

「当時から、ほぼノーメークと思わせるような飾らないルックスも人気だった坂井さん。ZARDのコーラスに参加していたこともある大黒摩季さんは、『見たことないタイプで、キラキラしていて品があって、本当にすてきな女性』と、昨年放送された番組で振り返っていました。以前放送されたバラエティー番組では、中島健人さんと赤楚衛二さんが2人の好みの女性のタイプが同じで、具体的に『ZARD系女子』と告白。坂井さんのような女性が好きで、中島が『横顔がきれいで伏し目がちで』と、その理由を説明していました。いまだ若い人気俳優から好みのタイプとして挙げられるだけでもすごいのに、そのうえ、誰もが共感できる歌詞が書けるので女性からも支持される。今では、坂井さんのような歌手はなかなか見当たりません」

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アニメの影響で外国人も認知