自分を「体育会系」を話す
リアルタイムで90年代の活躍を知っている世代だけでなく、若者からも支持を集める坂井さんだが、代表曲の「負けないで」は長らく日本テレビ系「24時間テレビ」の定番曲となっており、誰もが口ずさむ国民的ソングといってもいいだろう。
「『負けないで』は14年に高校英語の教科書に採用。人の心に希望や勇気を与える歌として、坂井さんが言葉にこだわって制作したことや、何度も書き直された直筆の歌詞とともに紹介されました。ZARDの楽曲の作詞は、ほぼ全て坂井さんが担当していましたが、今でも印象に残る歌詞が本当に多いですね」(同)
多くの人の心に響く歌詞を生み出してきた坂井さん。透き通るような爽やかな歌声とともに、どの世代にも伝わりやすい歌詞を書いていたところも魅力の一つだろう。
「マネー現代」(23年1月28日配信)では、過去に坂井さんに何度も取材したことのある音楽ライターの伊藤博伸氏が、坂井さんのエピソードを回想。坂井さんは自身を「体育会系」と話し、曲を完成させるためには一切妥協せず、実際に「自分が納得するまで歌詞を書き直す」と、取材で語っていたという。また、デビューした当初はその美貌から男性ファンが多かったが、「負けないで」以降は坂井さんの詞に共感してファンになる女性が増えていったそうだ。