アメリカの利下げが遅れれば、株価が上がりにくくなるという

 一方でアメリカの金利の動向にも注視が必要だ。3月20にFRB(連邦準備制度理事会)は、政策金利を決める会合で政策金利を据え置くことを決定した。

「今年はアメリカの利下げが遅れて、今秋までに行わなければ株価が上がりにくい一年になるでしょう。そうなると日本国債よりも5倍程度の利回りが期待できる米国債は選択肢のひとつになります。米国債を投資対象にする投資信託やETFを成長投資枠で購入する方法があります。成長投資枠は高いリターンが期待できますが、大きく値下がりすることがありますので、投資のタイミングや銘柄選びが難しいという人は、つみたて投資枠で購入できる投資信託を選び長期保有をおすすめします」

一人当たりのGDPに拡大余地

 長期で資産が増える条件は、投資先の国の経済成長、人口成長、マネーの増加量がポイントという。今は〝オルカン〟こと「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が人気だが、「つみたて投資枠」での投資先として高橋氏が注目しているのはインド市場に投資している投資信託だ。

「人口が多いということは消費が多く、多くの国民がその国の企業の商品やサービスを買うことなので、企業の業績が向上し、株価も上昇していく傾向にあります。一人当たりのGDPの拡大余地があり、優秀な人材の多さ、政府の強力な成長戦略も株価上昇にプラスに働きます。インド市場に投資ができる投資信託は、つみたて投資枠を使って『iTrustインド株式』などがあり、〝放ったらかし〟で20〜30年ぐらいのスパンで積み立てていきます」

インドは、優秀な人材が多く、政府の強力な成長戦略も株価上昇にプラスに働くという。写真はイメージです©gettyimages
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資産の目減りを最小限に抑える