高橋慶行さん
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 先週に多く読まれた記事の「見逃し配信」です。ぜひ御覧ください。(この記事は、「AERA dot.」で2024年5月13日に配信した内容の再配信です。肩書や情報などは当時のまま)

【新NISAで買える】TOPIXを上回る好成績の日本株アクティブ投信は?

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 2024年1月からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)は、プロは実際にどのように活用しているのだろうか。投資家、トレーダーで『【新NISA完全対応】9割ほったらかし「超」積立投資 定額インデックスと年1回のトレードで年間利益200万円稼ぐ!』の著者でもある高橋慶行氏に新NISAでの戦略を聞いた。

 高橋さん自身、アベノミクスで日経平均株価が上がってきた頃から主に「一般NISA」を利用していたという。

 新NISAでは「一般NISA」は「成長投資枠」と名称が変わり年240万円までの投資が可能になった。また、非課税保有期間は5年から無期限に、非課税保有限度額は600万円から1200万円までになり投資環境は整ったが、今年は今まで通り以上に〝見極め〟が必要だという。

「投資をする環境はよくなったとはいえ、すぐに限度額いっぱいまで資金を使う、というのは早急すぎます。今年は、投資をする先を見極めるポイントがいくつか、中東での戦争リスクや日米の政策金利の動向によって市況はかなり変わってきます」

景気に左右されないセクター

 イスラエルによるガザへの攻撃が止まらないなか、イランにも飛び火して戦争が始まると、原油価格が高騰してインフレが加速する恐れがある。

「物価が上昇してインフレ状態になると日銀は金利を上げざるを得ない状況になります。そうなると、上場企業は銀行から資金調達した資金を返済するときの利息が高くなるので成長性に欠ける。日経平均株価が下落傾向になると、金融、公共サービス、生活必需品など景気に左右されないセクターの個別銘柄は堅調に推移するでしょう」

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株価が上がりにくい一年