「常識」は時代によって変わる
不満があるから事務所を出る。大きなトラブルがあったからケンカ別れ的に出る。退所にはそういうきな臭いイメージが以前はつきまといましたが、今は「不満はないけど出る」。これが主流になっていると感じます。
“ここ”しかなければ何も思わないが、今は“あっち”があるから思いが募る。守られた、慣れ親しんだ環境ではなく、等身大の自分で勝負をしてみたい。そのリスクももちろん把握しているが、それ以上に「どうなるのか」を経験してみたい。それをしなかったら、将来の自分が後悔するのでは。そんな風を強く感じます。
常識は時代によって変わります。10年後、何が常識になっているのか。それは現時点では分かりません。ただ、今が大きな過渡期になっていることだけは間違いありません。
(中西正男)