5月末に事務所を独立する西島秀俊

今は“渡し舟”に乗らなくても行ける

 ただ、今はテレビに出ていなくても芸能人的なことがいくらでもできる時代になりました。YouTubeもあるし、SNSも発達しているし、あらゆる配信ツールもある。スマートフォン一台あれば、何でもできる世の中になりました。

 そうなると、これまでのシステムは当然変わります。渡し舟に乗らなくても行ける“YouTube山”の頂を目指す。配信で固定ファンをつかむ“ライバー平原”で自分がやりたいパフォーマンスをする。新たなカタチがどんどん生まれています。

 システムが変わって、芸能人のカタチが変わる中で、いろいろな選択肢が生まれた。これが根底の水脈にあることは間違いありません。

 そして、日々取材をする中で、芸能人の心境に変化が訪れていることも痛感しました。

 先月、関口メンディーさんもが退所会見を開きました。

「世界のエンターテインメントの中で活躍できる人間になりたい」という退所理由も口にされていましたが、事務所に対しては「出来の悪い僕にもチャンスをくださり、一から育ててくださった皆さんには感謝しかありません」と思いを吐露していました。

 取材してみても、会見で出たメンディーさん、そして『GENERATIONS』のメンバーの言葉にウソはない。もし本当に何かトラブルやもめ事があっての退所ならば、メンバー全員がそろって、会見というガチンコの場に出ることはあり得ない。あそこで語られた言葉が正味の話だと聞きます。

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