こうして布団をかぶっている間も、子どもなりにいろいろ考えているんです photo iStock.com/liebre

 子どもは子どもなりに親のことを気遣い、特にお母さんには心配をかけたくないと思っているようで、自分だけでなんとか解決しようと抱えこんでいるんですね。母親としては、「どうしてうちの子は何も言わないのかしら」「なぜあの子は黙っているだけなのかしら」と思うかもしれませんが、子どもたちはちゃ〜んと考えているのです。

 言葉や態度でうまく伝えられるほど表現力が育っていないので、「だんまり」や「そっけない態度」で取り繕っていることもあるのだと思います。しかし、どの子も、間違いなくお母さんのことが大好きなんだなということはひしひしと伝わってきます。ここは、お父さんではないところがポイントです(笑)。

 子どもが不登校になったとき、最初は強い態度で接してしまうお父さんは多いと思います。でも、それがうまくいかないと、今度はどう接していいか分からず、腫れ物を触るように我が子を扱ってしまうケースも少なくありません。そうなってしまうと家の中のパワーバランスが崩れて、結果的に負担がお母さんにいってしまうことになります。

 これはこれで、また大変。そうならないためにも、お父さんは、例えばお子さんが男の子なら、男同士でアウトドア体験をして、家にいたらお母さんに止められそうな、ちょっとだけワイルドなことをしてみてはどうでしょう。一緒に何かを体験することで心がほぐれ、子どもの言葉が出やすくなります。試してみてください。

 女の子の場合は、お母さんとの関係性が崩れていなければ、二人でお出かけしてスイーツを食べに行くなどすると、そこで幸福感を味わいながら、ふと心のうちを話してくれるようになることがあります。あくまでも、相手が話してくれるまでゆっくり待つことが大事です。

 お母さんとの関係性が悪化している場合は、お父さんがちょっと外に連れ出してあげて、同じようにカフェや買い物にいくというのも手かと思います。場所が変われば気持ちが変わりますし、美味しいものを食べれば心がほぐれます。さまざまなご家庭を見ていて、お父さんとお母さんの役割分担がうまくできると、お子さんは変化していきます。

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親はいざというときのお守り