1990年代の森口博子

あの人気アナも隠れファン

 そんな森口には今も熱烈なファンが多いが、実はあの人気アナウンサーも隠れファンだという。

「TBSの安住紳一郎アナです。安住アナのラジオ番組に森口が出演した際、その前年に自身のコンサートに安住が見に来てくれたそうで、森口が『隠れファン?』と聞くと、安住は『ファンですよ』と断言していました。さらに、安住アナがゲストを迎えたときに少し斜に構えたように振る舞うのは、森口さんをまねしたと明かしていました。安住アナがまねをするほどバラエティー番組では存在感があったということです。トーク力もルックスも衰えず、歌手としても健在。同世代の井森美幸さんや山瀬まみさんのようなバラエティータレントと同じポジションと思われがちですが、意外といそうでいないタイプのタレントなのです」(女性週刊誌の芸能担当記者)

 芸能評論家の三杉武氏は森口についてこう述べる。

「森口さんの同期には中山美穂さん、斉藤由貴さん、南野陽子さん、浅香唯さんらそうそうたる顔ぶれが名を連ねています。この“85年組”はどのメンバーも人気が高く、個性も強烈で生き残るのも大変だったでしょう。加えて中学生の頃から地元・福岡でアイドルのバックダンサーをやるなど下積み時代も長く、苦労人でもあります。こうした背景もあり、芸能界で生き残るためにバラエティーへの挑戦にも積極的だった印象で、結果的には、それが功を奏してバラドルの元祖と呼ばれるほどの存在になりました。80年代末から90年代にかけては、明るいキャラクターと優れたトーク力でSMAPと共演していた『夢がMORI MORI』や人気クイズ番組『クイズ! 年の差なんて』など数多くのバラエティーで活躍しました。一方、アニソン歌手として『NHK紅白歌合戦』にも6回出場しています。こうした点も、息の長い人気につながっているのだと思います」

 今でも精力的に音楽イベントに出演し、コンサートも開催している森口。派手さはなくとも、地に足をつけた活動で、この先も安泰と言えそうだ。

(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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