アメリカ人の父を持つ、生粋の京都人・草間リチャード敬太。ピカイチな存在感から「Aぇ! groupの目印担当」を自負するが、かつてはその個性に押しつぶされそうになった日々があった。周りとの差を感じ、「ここにいるの正解なんかな?」と何度も自問した末に、たどりついた答えとは。週刊朝日2023年4月28日号より
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──最近、グループにAぇ!風が吹いていると感じることは?
街で声かけてもらうことがすごい増えましたよね。前までほんまにもう、ふらーって行ってた服屋さんの店員さんに「えっ、テレビ出てますよね?」とか言われたり、なんなら昨日もタクシーの運転手の人に「鉄腕DASH[出演中の「ザ!鉄腕!DASH!!]見てます、名前はちょっとわかんないんやけど……」って言われたり。「リチャードです」って言ったら、「あーそうそうそう!」って。
──人気急上昇中のAぇ! groupですが、改めて、その魅力とは?
まあ、見てて飽きないことと思いますね。ライブであったり番組であったりYouTubeであったり、見るシーンによって全然ちがう一面が見られるから。切り替えているというよりは、勝手にそうなってます。
──メンバー同士の阿吽の呼吸は、当初から?
いや、グループになるまでしゃべったことなかったメンツなんで、初めのころは今と全然ちがいました。動画撮るときとか、年長組の俺と末澤(誠也)がめっちゃ頑張ってしゃべってて。先輩やし、芸歴の長さも全然ちがうしっていうので、たぶん引っ張らなあかんって思ってました。
でも、(東京)グローブ座[グループ結成後初の舞台「僕らAぇ! groupって言いますねん」]のとき、(プロデューサーである)横山(裕)くんが、「お前それおもろいから、それをこいつがいじったら面白いやんな」って(掛け合いを)組んで、台本を作ってくれて。それを舞台上でできたから、普段もその流れを出せるようになって、年上年下とか関係なくいじれるようになったんですよね。
1個ルートを提示してもらっただけで全然ちゃうなって思います。1、2カ月毎日全員で練習するうち、気ぃついたら不安はなくなってました。