東野幸治

吉本の派閥を「横断」

 一方、最近では自身のラジオ番組で「昔は吉本興業に派閥があったため、紳助さんが司会をしていた『オールスター感謝祭』に出たいって直訴しても出してくれなかった」という旨を告白したこともある(ABCラジオ「東野幸治のホンモノラジオ」4月12日放送)。吉本興業の“生き証人”として、内部事情を赤裸々に語れるのは今、東野しかいないかもしれない。

「東野さんはダウンタウンファミリーですから、ナインティナインの派閥や、紳助さんやさんまさんの派閥とは社員間でも争いがあったため、なかなか共演がかなわなかったということをラジオで語ったんです。あの話は、今の東野さんだから語ることができる。ダウンタウンファミリーの中でも先んじてナイナイやさんまさんとがっつりと共演し、紳助さんに至っては『行列のできる相談所』で親交を深め、紳助さん引退後は番組MCを引き継ぐほどの間柄になりました。吉本内のあらゆる派閥の垣根を飛び越え関係を深めたからこそ、今の東野さんのポジションがある。ご本人は芸人本を出版するなど“芸人愛”が強いため、こういった特攻隊長的な役割が肌に合ったと見る向きもありますが、大御所なのに派閥を問わず先輩や後輩にもグイグイいける東野さんのスタイルが、今の成功につながったのでしょう」(前出の放送作家)

 現在、「ワイドナショー」(フジテレビ系)のMCを担当しているため、闇営業問題や松本人志の休業など「吉本興業の危機」に関しても向き合わざるを得ない東野。それでも、在阪のテレビ局スタッフは「場数を踏んでいるので、そう簡単には事故らないのが東野さんの最大の強み」と語る。

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スキャンダルが一切無い