芝田山康(しばたやま・やすし)/1962年生まれ、北海道出身。87年横綱昇進(撮影/写真映像部・和仁貢介)

 どんな世界も一流になるためには、それ相応の覚悟と努力が必要だ。時に身体に負担をかけることもある。「スイーツ親方」として知られる芝田山親方(元横綱・大乃国、芝田山康さん=61)が、自身の健康を語った。 AERA 2024年5月13日号より。

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 現役引退してからは「スイーツ親方」なんて呼ばれもしますが、日常的に甘いものは食べていますよ。後援会の方々がその地域のおいしいお菓子や食材を箱いっぱい送ってくださるので、時間を見つけてはつまんでいます。

 甘いものはよく食べますが、おかげさまで内臓は何の異常もないんです。胃カメラの検査は年1回、血液検査は頻繁に行っていますが、特に悪いところはない。一時、降圧剤を飲んでいた時期もありましたが、今は血圧も落ち着いていますね。丈夫な体に生んでくれた両親に感謝しています。

 現役時の最高体重は213キロでした。でも元々は細身で、新弟子検査の時は83キロ。その後3年ほどで105キロくらいまで増えたんですが、当時の後援会関係者に「いま何が欲しい?」と聞かれて「もっと体重が欲しい」と答えたのを覚えています。今となってはいらないんですけどね。

 その後、十両を通過した頃には、145キロくらいになっていました。急激に体が大きくなっていったので、周囲からはサプリメントや薬など、食事以外のもので体を大きくしたんだろうと言われることもありました。でも、私は一切そういった類いのものを使ったことはないんです。サプリを飲まないのは今もそうで、ただ食べることが好きなんですよね。

 力士は食べることも仕事みたいな感覚があります。若い頃は先輩らと3人で70人前以上の焼き肉を食べるとかね。無理していたわけでもないし、むしろ食事が楽しみでした。休むことなく、厳しい稽古もしていたので、体重が増えても、重くて動けないということはありませんでした。

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秦正理

秦正理

ニュース週刊誌「AERA」記者。増刊「甲子園」の編集を週刊朝日時代から長年担当中。高校野球、バスケットボール、五輪など、スポーツを中心に増刊の編集にも携わっています。

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