かつて「ズクダンズンブングンゲーム」などで一世を風靡したお笑いコンビ「はんにゃ.」の金田哲さん(38)。コンビ結成から数年しかたっていないにもかかわらず、2008年ごろから大ブレークを果たした。現在は大河ドラマに出演するなど俳優としての顔も持つ金田さんだが、お笑いでブレークした裏では「思い出したくもなかった」と話すほど、心身ともに疲弊していたという。やっと話せるようになったという知られざる「裏話」を語ってもらった。
【写真】超イケメン…かと思いきや「変顔」をしてくれた金田さん
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「渦中にいるときは、それが幸か不幸かなんて本当にわからないですよね」
人間万事塞翁が馬。お笑いコンビ「はんにゃ.」の金田哲さんの座右の銘だ。まさにこの言葉が象徴するような人生を歩んできた。
「18歳のとき、一旗揚げてやろうと田舎から上京してきて、当時は根拠のない自信だけがありました。いま思うと、とんだ勘違い野郎だったなと思います(笑)」
志村けんさん、とんねるず、ナインティナイン……テレビで活躍する芸人の姿に憧れ、愛知県田原市から東京にやってきた金田さん。2005年、川島章良(あきよし)さんとお笑いコンビ「はんにゃ.」(当時は「はんにゃ」)を結成した。
それから数年後、「エンタの神様」(日本テレビ系)や「爆笑レッドシアター」(フジテレビ系)などへの出演をきっかけに大ブレークを果たした。絶頂期だった08年から10年ごろには、一日に仕事を8~12本こなし、睡眠時間は2~3時間だったという。金田さんは当時をこう振り返る。