※写真はイメージです。本文とは関係ありません(Jupiterimages / Gettyimages)
この記事の写真をすべて見る

 周囲に、あなたの時間・エネルギー・タイミングを奪う人はいないだろうか? 90万部を突破した人気シリーズ『頭に来てもアホとは戦うな! 賢者の反撃編』から、理不尽で不愉快な存在との対処法を一部抜粋で解説する。

愚痴れる友人を最低3人は持て

 アホとの付き合いでは、まともにとりあわず、受け流すことが重要だ。しかし、日常的にアホとやり取りをしていると、ストレスがおりのように心に溜まる。

 そんなときには、信頼できる友人を頼るのも一案だ。

 スーパービリオネアたちから聞いた、とてもいい話を一つシェアしたい。「幸せなビリオネアになれる秘訣」として彼らがそこで真っ先にあげていたのが「Bad day(自分が最もつらい時)に本気で弱音を吐ける・愚痴れる友達を3人以上持っている」ということだった。彼らにしてもBad day はあるのだが、「ほとんどの資産家が弱音を吐ける相手を持たない」らしい。それはそうだろう。相手を間違えればゴシップ・スキャンダルになりかねない。

 加えてある程度の年齢がいった男性資産家の場合「男は黙って……」「男子たるもの……」と演歌の世界のような不文律があり、自分をさらに孤独へと追いやる。

 だから、スーパービリオネアは「聞いてくれる人がいるだけでどれだけ助かるか! 孤独は不幸の最大の種だ」と言うのだ。凄い実績のある人たちが言うからこそ、心にしみた話だった。本当の愚痴をシェアできる人は、簡単には現われない。次のような条件が必要だからだ。

 長い間、気がおけない関係性を築いた友人と居れば、リラックスができる。共感は心の栄養剤だ。また、好調な人物は心に余裕があり、不調な者の悩みや愚痴をドンと受け止めることができる。お互い、不調な時に、頼れるという安心感があれば、連絡がとりやすい。

 嫌なことを溜め込まずに口にできる友人は、アホと付き合うストレスを軽減し、アホとも冷静な付き合いをするための助けとなる。

次のページ
自分の人生がど真ん中にあればアホなど気にならない