左奥に描かれているのが泔杯。ここに米のとぎ汁を入れ、くしにつけて髪をとかした

 なかなか洗えないので、毎日のケアが重視された。「泔杯(ゆするつき)」という容器に米のとぎ汁などを入れたものをくしにつけてとかすのが一般的で、「米のとぎ汁を使うと髪が早く伸びる」とも言われていた。

 寝るときは、眠っている間に髪が絡まってしまわないよう、頭の上に髪を投げ出したかたちで就寝する人が多かったようだ。結んだ状態で眠った人もいたという。

(構成 生活・文化編集部 上原千穂/イラスト こかぶ)

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