緊張がほぐれて笑顔がはじける瞬間が好き 香港日本人学校小学部香港校体育館にて (撮影/谷川賢作)
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緊張がほぐれて笑顔がはじける瞬間が好き 香港日本人学校小学部香港校体育館にて (撮影/谷川賢作)
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ハーモニカ奏者、続木力さんの勇姿 このアンプがニューフェイス君 ずっとがんばってね! (撮影/谷川賢作)
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ハーモニカ奏者、続木力さんの勇姿 このアンプがニューフェイス君 ずっとがんばってね! (撮影/谷川賢作)
1時間で1曲しあげるのはたいへん(^_^;
1時間で1曲しあげるのはたいへん(^_^;

 この季節みなさんそうだと思うけど、おいらもめちゃ忙しいよ~~~(叫) 19日(月)には香港にいて「香港日本人学校小学部香港校」でオヤジと公演してきたのだが、今は24日(土)の朝9時。大阪は江坂のホテルで鳥取へのバスの出発を待つ時間にあたふたと書いています。ああ、このデジャビュ感はなに!? 目眩がする。おそらく今年のコンサート、ライブの総本数(ワークショップとかレクチャーも含む)も180本くらいになるだろう。ほとんど2日に1回という換算だから、我ながら呆然としてしまう。そして移動距離もハンパではない。今日もこれから大阪から鳥取の八頭へ。そして明日は京都の綾部へ。西に東に神出鬼没の毎日です(^_^;

 みんなから言われます「からだ、じょうぶだねえ」。はい。ありがとうございますしかし最近はさすがに体調管理に気をつけている(暴飲暴食の過去よさらば! 終演後の打ち上げは「飲みねえ食いねえ」の大歓待を受けることしばしですが、さりげなくスマートに飲食するこつを覚えました。今頃やっとかいな!)とはいえ、これはやはりじょうぶに産んで、育ててくれた母に (父にも)感謝あるのみです。礼!

 じょうぶと言えば、「パリャーソ」結成以来14年もの長き間、日本中を駆け巡る旅で苦楽を共にしてきたハーモニカアンプがついに壊れてしまいました。この子の、なりは小さいのにパワフルで豊かなサウンドがあってこそ、ライブハウスだろうが、学校の体育館だろうが、お寺さんだろうが、どこでも安心して演奏できていたので、ショックは大きいです(>_

 さて26日(月)、ようやっと自宅に戻り続きを書いています。今回は「子どもたちの天然な受信力、クールな発信力」をほめちぎりたい。このところ子どもたち(おもに小学生)向けのコンサートやワークショップがなにかと頻繁にある。自分が望んでたくさん機会を作っているのかというとそうでもないと思うのだが、とにかく子どもたちと交流の季節がやってきたのだろう、きっと。

 香港では1年生~6年生まで350名を前に朗読とピアノと歌で「あばれて」きた。オヤジも私も一緒なのだが、やっていることがウケルとどんどんのってくる。最初はたぶん学校の先生たちが「えらい有名な先生たちが来るから粗相のないようにね」とかなんとか「余計なことを言い含めているせいかどうかわからないが、子ども達も構えて緊張しているのだが、委細かまわず初手から「いもくって ぶ くりくって ぼ」と“すこ~ん”と朗読し(音譜)「うんこよ~今日も~元気にでてこい!」と“がつ~ん”と歌うと子どもたちは大喜び。「なんだ~こんな楽しいんじゃん」とみんなが一気にほどけてくる時間がこちらも大好きだ。おとながどう反応していいのか周りの顔色をうかがっている時にも、子どもたちは素直にすぐに反応しケタケタと笑ってくれる。こどもの天然な受信力をなめてはいけないのだなあ。

 23日(金)にも箕面で「ぱぴぷぺパリャーソ」というタイトルの子どもたちとのワークショップがあり「ひとつの曲を色んなパートにわけて練習して、最後にみんなで大合奏!」というテーマで「ええっ! それをたった1時間でやるんかいな」と最初はビビったのですが、彼らの底力をあなどってはいけない。《ドレミの歌》を素材にしましたが、カスタネット、タンバリン、鍵盤ハーモニカ、小太鼓、大太鼓、シンバルといった編成でガシャガシャにノイジーになると思いきや、みんなちゃんと自分の音、人の奏でる音を聞いて立派にセッションすることができました。

 実はここで肝心なのが、子どもたちって「自分が参加する発信型の時」は最初はとてもクール。「わーい、楽器がやれてうれし~」なんて笑顔の子はまずいないし、まずは言われたことをおそるおそるやりだしてみる。そして「(音譜)ダダストトン スットントコトン? こんなむずかしいフレーズわたしにできるのかな?」という疑いの眼をこちらに向けてくる子もチラホラ。

 でも、メディア的紋切り型の言葉でいやなのだけど「おとなの本気は必ずこどもに伝わる」この使い古されたフレーズってやはり真実なのです。時間ないけど、これもあれもみんなやんなきゃなんないし「あなたは「音楽の心臓役」この大太鼓をドン、ドンってずっと一定にね。あなたがとまるとみんな死んじゃうよ。あなたは(音譜)ダダストトン係ね。人につられないでね。そんであなたはタンバリンを(音譜)シャカチキシャカチキってずっとやって、そんであなたは鍵ハモで……うわ~~曲完成できへんやん、どないしょ~と“あわわ”になってしまった私を「このオッサン頭だいじょぶかいな。なに一人でしゃかりきになっとんねん。しゃあない、ちよっと本気で付き合っちゃるかと一肌脱いでくれるクールな子どもたち。そしてサウンドはだんだんと盛り上がっていくのであった。ありがと~みんな~~おかげで音楽になったよ~涙涙。一番はしゃぐ私であった(^_^;

 この現場のわしゃわしゃな空気感、少しは伝わったかな? こうやってワークショップのエネルギーを書いて伝えようとするのもまだるっこしいのだが、まだまだ音楽の旅は続くのである。

 それではまた次回お楽しみに! [次回11/16(月)更新予定]