会議で自分の提案を通したいとき、効果バツグンの「裏ワザ」

西沢:ビジネスパーソンにとっては、お客様へのプレゼンのほかに、社内の会議で自分の提案を選んでもらうという機会も多いと思います。そんなときの『選ばれる』ための裏ワザがありましたら教えてください。

井下田:効果バツグンの裏ワザがあります。

西沢:おーっ、ぜひ教えてください!

井下田:ひと言で言えば、会議前のネゴシエーションです。会議では、この人が賛成すれば選ばれるっていうキーパーソンが必ずいますよね。たとえば、そのキーパーソンが部長なら、会議の前に、その部長のところへ行って、こう言うんです。「今日の会議で、こんな提案を通したくて悩んでいるんですが、◯◯部長なら、どうやってこの提案を通しますか?」。

西沢:うわっ、それはすごい。

井下田:こう言って相談すると、相手は悪い気はしませんから、アドバイスをいただけますし、会議では味方になってくれて、提案が選ばれる確率がグンとアップします。

西沢:それはたしかに効果がありそうです。でもたとえば、キーマンが社長とか、事前に相談に行けないような相手のときはどうしますか?

井下田:会議が始まる直前に、「おはようございます! 今日はこの提案をぜひ認めていただきたいのでよろしくお願いします」と挨拶するだけでも効果があります。

西沢:なるほど。では逆に、キーマンがいなくて、自分の提案に無関心な参加者が多いような会議ならどうしましょう?

井下田:私はそもそも無関心な人は会議に呼ぶべきではないと思っていますが、そういう会議って多いですよね。そのときは、会議が始まって10分以内に、参加者に声を出してもらいます。それこそ、最初にこちらから「皆さん、おはようございます!」と言って挨拶を促してもいいし、声出しが無理なら、「今日の会議では、最低、ここまでは決めたいと思います。賛成の方は挙手をお願いします」と手を挙げてもらってもいい。とにかく、無関心なメンバーに、参加意識を持ってもらって、無責任に否定されるのを避けることが大切です。

西沢:選挙で言えば、浮動票を獲得することが選ばれるコツということですね。

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