大谷翔平選手(右)と通訳だった水原一平氏(左)=3月18日、韓国・ソウルの高尺スカイドーム

 ドジャース大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が3月、違法なスポーツ賭博をめぐり、球団から解雇された。そして米連邦検察は今月11日、水原氏が大谷選手から1600万ドル(約24億5千万円)超を詐取したとして、銀行詐欺容疑で訴追したと発表。水原氏は賭博の負けを支払うため、大谷選手の銀行口座から無断で送金していたという。通訳という立場を超えた大谷選手の「相棒」だった水原氏の暗転。「AERA dot.」に掲載された記事から、これまでの経緯を振り返る。

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 投打で前人未到の記録を次々に塗り替え、野球界の常識を覆してきた大谷翔平選手。昨季は日本人選手初のメジャーで本塁打王を獲得し、投手としても10勝をマーク。史上初の満票で2度目のMVPを受賞した。その異次元の領域を突き進む大谷を支える「相棒」が、専属通訳の水原一平氏だった。日本ハムで通訳を務め、大谷がメジャー挑戦でエンゼルスに入団する2018年に渡米。グラウンド内外で常に行動を共にしてきたが……。

大谷翔平が信頼する水原通訳 ファンから好感度が高い理由 キャッチボール、乱闘のボディーガードも
https://dot.asahi.com/articles/-/210156

「無二の相棒」から…暗転した水原一平氏

 大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、球団から解雇された。米メディアは当初、水原氏はスポーツ賭博で借金がかさみ、大谷選手の銀行口座から少なくとも総額約450万ドル(約6億8千万円)もの資金をブックメーカーに送金した疑いがあると報じた。水原氏が負う可能性のある刑事罰や損害賠償はどれほどのものなのか。カリフォルニア州の法律事務所に勤める木村ジョシュア弁護士に聞いた。

「水原一平氏」横領で起訴なら最長で「3年収監」 カリフォルニア州弁護士は「大谷側は検察に協力する姿勢」
https://dot.asahi.com/articles/-/217632
 

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水原氏が抱えていたもの